頭蓋骨から恥骨へ向けて

写真を撮ったこと、考えたことの記録

歩き散らかして今日も

うちにヨークシャーテリアのホップ君が来てから2年になった。
犬はどうしてそんなに散歩が好きなの?というくらい、散歩ラヴァーである。
うちの子も例外無くそうなのであった。



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そう、犬の事を書いた。
ここ数年の傾向として、どんどん自分に興味が無くなっている。
妻もいて、犬もいて、まあ、いっか、という感じである。



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歩いている、陽が気持ちいい、ということと、
僕が何者であるか、ということが、なんとなくスムーズに繋がっている。
どういう思考をしたとか、どういう文章書いたとか、音楽が好きとか、
あまり、そういったことは重要でないのだな、と思う。
成熟?かもしれないし、加齢による性欲の減退に相関が有りそうな気もする。



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ようは、深い深い絶望がなにやら無くなってしまった。
それは見上げるような高い理想や希望との距離感でもあるので、
もの凄く明るい未来の可能性、といったものも同時に雲散霧消した。



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太陽が出ている、暖かいという感覚。
道を歩いている、という自覚。
死に対する動物的パニック的な恐怖。
考えていることと、身体の動きが一致している感じ。


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今日も僕は犬と散歩する。
歩き散らかす、生き散らかす。