頭蓋骨から恥骨へ向けて

写真を撮ったこと、考えたことの記録

考えたこと

輝いていないけれども心を揺らすもの、輝く女体

写真を撮るとき、選ぶとき、何かを感じることと同時に、きちんと考えることも重要だ。感じるだけの写真だといいねがたくさんついておしまいの写真になってしまいがちだからだ。かといって、あまりにも、考えだけが先行したコンセプト重視の写真は単にあまり…

2019年2月5日の三十六歳

最近はフィルムで写真を撮っている。LeicaM3の使い方にも慣れてきたのでフィルムを安価なFUJICOLOR業務用100からお高めのPORTRA160に変えてみて、好きな色味に近づいていて満足度が高い。 そのようにして撮影している対象のひとつが、近所に堆積しているゴミ…

2018年10月1日のゲンロン7巻頭言

文章がうまい人、歌がうまい人、話がうまい人、というのがあるような気がしていて、歌と文章の間に話があるんじゃないかと思ったりしている。僕はどちらかというと歌の人で、文章からは遠い。なんというか、文章の構造がぱっと見えない。明らかに直感的に構…

2018年1月1日の頭痛

(おそらく頭痛の訪れと共に)精神年齢が全然上がっていかない辛みが込み上げてきた、などと呟いて妻は布団に伏して泣いていた。何か、大人になるっていうのは、立場の問題で、弱い者を抱えたときに不意に入ってしまうスイッチがあってね、それが入る立場にい…

こんなに遠くにきてしまって

初めて物心がついたのはおそらく2歳くらいのときだった。 昼寝から目が覚めて、ああ、目が覚めたのだなあ、と僕は思った。 覚醒後の曖昧な状態が記憶に残っていることは多い。 5歳くらいのときだっただろうか。 父や母に子供の頃の記憶を訪ねたけれど、父も…

メシのタネは、創英角ポップ体。あるいは小便。

世の中には、創英角ポップ体で書かれた大変デザインセンスの無いチラシが あふれている、という話が話題になっていた。 そのときに思い出したのがid:heiminさんがよくtwitterでつぶやいている、 「小便器から小便をこぼすやつが許せない」という怒りである。…